別に
引っ越しの予定はないんですが、まぁ建築の仕事をしているのでちょっとした小話を。
寒冷地(特に雪の降る地域)で部屋を探すときは、光熱費がどれくらいかかるかが
ポイントです。
1年の約半分ぐらいは毎月数千円支払わなければならないものなので、家賃+管理費+(光熱費)を想定して物件を
比較したいところです。
( )で括ったのは、光熱費自体、実際に住んでみないとどれくらいかかるかわからないですし、住み方によっても変動するものだからです。
物件の情報でわかる範囲で言えば、
・熱源は何か(ガス、蓄熱暖房、灯油・・・薪
ストーブ?!)
・階数(部屋の下が住戸かどうか)
・部屋の
間取り(部屋が広くて大きいほど光熱費増)
・建物の構造は何か(木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造・・・)
などがあります。
熱源はエネルギーの単価の変動がここ最近激しいので、何が安くて何が高いかという話はとりあえず置いておきます。
(ここでは別の観点から光熱費の比較をします。)
階数はとても大事で、必ず下に住戸(または店舗)が入ってる階を選びましょう。
下に住戸がない場合(1階が駐車場で2階が部屋になっている場合も)、暖房を焚きっ放しにしてもなかなか部屋全体があたたまりません。
つまり家にいるときはずーっと暖房が稼働している状態。
単価の安い熱源を採用しようとも、1階を選んでしまったら光熱費が膨らむだけでなく、快適性も失われてしまうでしょう。
(
防犯の面からも上階に比べて配慮が必要となります)
ただ、例外も存在します。
寒冷地では1階の入居率が極端に低いため、その対策として1階のみ床暖にして寒さというデメリットを補っている物件があるそうです。
そして次に部屋の間取りです。
一般的に
暖房器具は1住戸に1台です。
1LDK程度で、個室がリビングと引き戸で繋がっているような形であればギリギリOKですが、個室がリビングと分断されている場合は電気式の暖房などを個別に設置する必要があります。
その
ランニングコスト(毎月払う光熱費)と
イニシャルコスト(最初に暖房を購入する費用)も含めて検討する必要があります。
大抵は個室を寝室として使うことが多いですから、その部屋が既設の暖房のみで暖めれるかどうかを内覧の際に確認するといいでしょう。
最後に建物の構造です。
一番いいのは鉄筋コンクリート造の『
外断熱』です。
外断熱と謳っていないものは基本的に内断熱と考えていいでしょう。
鉄筋コンクリート造の建物は外断熱か内断熱かで全く性能が違います。
コンクリートを断熱材で覆うと、コンクリートによって暖気を蓄えることができます。
外断熱では『暖まりにくく冷めにくい』特徴があります。
内断熱では逆に『暖まりやすく冷めやすい』特徴があります。
これはコンクリートという材料自体に熱を蓄える特徴があるためで、木造の『外張断熱』とは違うものなので区別してください。
一般的な内断熱の建物だと、熱を蓄えるコンクリートと部屋を断熱材で遮っているため、その特徴を生かしてません。
施工のしやすさと、コスト的な面から内断熱が採用されることが多いですが、これからは外断熱の建物がどんどん増えていくでしょう。
(今現在では市場に出回っている外断熱のマンションは少ないです。)
これらをまとめると、ワンルームに近い間取りで、上下左右を住戸に挟まれていて、南側採光で、鉄筋コンクリート造の外断熱の建物が、一番光熱費のかからない部屋ということになります。
他にも部屋を選ぶ際の要因はありますが、今日はとりあえずここまで・・・。